典子(のりこ)、55歳。北海道在住の会社員。3年前に母(享年80歳)が亡くなり、札幌郊外の実家が空き家になっている。年に2回、草刈りと換気のために通っているが、家はどんどん傷んでいく。近所の方から「庭の草が伸びて困る」と連絡が来るようになった。固定資産税も毎年払い続けている。「いつか何とかしなきゃ」と思いながら3年。でも、解体費用がいくらかかるのか見当もつかない。怖くて調べられないまま、先延ばしにしている。
年に2回、実家に行く。
春と秋。草を刈って、窓を開けて、空気を入れ替える。それだけのために、車で1時間半かけて通う。
玄関の鍵を開ける。冷たい空気が、どっと流れ出てくる。人が住まなくなった家の空気は、どこか重い。
リビングに入ると、母が座っていたソファが、そのまま置いてある。テレビも、食器棚も、母の写真も。3年前のまま、時間が止まっている。
窓を開ける。外の風が入ってくる。カーテンが揺れる。
母がいた頃は、この窓からいつも陽が差していた。
今は、庭の草が窓を覆いかけている。
空き家になって3年、家がどんどん傷んでいく
母が亡くなったのは、3年前の冬だった。
葬儀が終わって、四十九日が過ぎて、実家のことを考える余裕ができたのは、春になってからだった。
「いつか何とかしなきゃ」
そう思いながら、3年が経った。
家は、住まなくなった途端に傷み始める。
屋根の塗装が剥がれてきた。外壁にひび割れが入った。庭の雑草は、春になると背丈ほどに伸びる。冬は雪の重みで雨樋が歪んだ。
去年の秋、近所に住む方から電話が来た。
「典子さん、お母さんの家の草がね、うちのほうまで伸びてきてるんだけど……」
申し訳なかった。すぐに草を刈りに行った。でも、刈ってもまた伸びる。春が来れば、また同じことの繰り返しだ。
固定資産税を、誰も住まない家に払い続けている
毎年、固定資産税の通知が届く。
誰も住んでいない家に、毎年十数万円を払っている。3年で、もう50万円近く払った計算になる。
しかも、空き家のまま放置し続けると、「特定空き家」に指定される可能性がある。指定されると、固定資産税の優遇がなくなり、税額が最大6倍になるケースもあるという。
「いつかやらなきゃ」の「いつか」を先延ばしにするほど、お金が出ていく。
わかっている。でも、動けなかった。
動けなかった理由は、二つあった。
一つは、気持ちの問題。母が暮らした家を壊すことへの、心の抵抗。
もう一つは、お金の問題。解体費用がいくらかかるのか、まったく見当がつかなかった。
解体費用が怖くて、調べられなかった
解体費用。
200万円? 300万円? もっとかかる?
想像するだけで怖くて、ちゃんと調べることができなかった。
ネットで「解体費用 相場」と検索すると、「木造の場合、坪あたり3〜5万円が目安」と書いてある。実家はたしか30坪くらい。ということは、90万〜150万円? でも、それは建物だけの話で、庭の撤去、ブロック塀の解体、不用品の処分まで含めたら、もっとかかるかもしれない。
しかも、解体業者を自分で探さなきゃいけない。どこに頼めばいいかわからない。悪徳業者に当たったら、追加費用を請求されるかもしれない。近隣トラブルになるかもしれない。
「怖い」が「面倒くさい」になり、「面倒くさい」が「先延ばし」になる。
その繰り返しで、3年が経っていた。
夫の一言が、背中を押した
ある日、夫が言った。
「典子、お母さんの家のこと、そろそろ決めなきゃなんないべ。このまま置いといたら、もっとお金かかるべさ」
わかっている。わかっているけど。
「費用がいくらかかるか、まず調べるだけでもいいべ。調べたからって、すぐ壊さなきゃいけないわけじゃないっしょ」
夫の言葉は、いつも実務的だった。でも、今回はそれが助かった。
「調べるだけ」。それなら、できるかもしれない。
「6社の見積もりを無料で比較できる」と知った夜
その夜、スマホで「実家 解体 費用 調べる」と検索した。
解体業者のサイトがたくさん出てきた。でも、どこが信頼できるのかわからない。
さらに調べていくと、一つのサービスが目に入った。
解体工事の無料一括見積サービス。全国1,000社以上の厳選業者から、最大6社の見積もりを無料で比較できる。エリア専任の担当者が窓口になるので、業者から直接電話が来ることはない。
さらに、完工保証付き。万が一、工事が途中で止まっても、支払った着手金を保証してくれる。補助金の申請サポートまで無償で対応してくれるという。
「業者からの電話が来ないのか。それなら気持ち的に楽だね」
そして、利用者の94%が、平均約31万円安くなったというデータ。複数社を比較することで、適正価格がわかる。
「まずは金額を知るだけ。壊すかどうかは、それからゆっくり考えればいい」
典子が見つけたのは、このサービスだった
※最大6社を比較。エリア専任担当が窓口。完工保証付き
見積もりが届いて、「思ったより安い」と驚いた
申し込むと、翌日にエリア専任の担当者から電話が来た。
実家の場所、建物の構造、広さ、庭の状態。丁寧にヒアリングしてくれた。
「典子さん、補助金が使える可能性がありますので、合わせて確認しますね」
「補助金?」
「はい、自治体によっては、空き家の解体に補助金が出る制度があります。お住まいの地域も対象になるかもしれません」
知らなかった。補助金が出るなんて。
数日後、3社の見積もりが届いた。
金額を見て、驚いた。
一番安い業者で、想像していた金額より数十万円安かった。しかも、庭の撤去やブロック塀の解体まで含んだ金額だった。
「こんなに違うの……?」
3社の中で一番高い業者と一番安い業者の差は、40万円以上あった。1社だけに頼んでいたら、その差額を知ることすらなかった。
さらに、補助金の申請も担当者がサポートしてくれた。結果、自己負担はさらに減った。
3年間、「怖くて調べられなかった」金額は、調べてみたら、払えない金額ではなかった。
更地になった日、空が広かった
解体工事は、2週間で終わった。
工事中、近隣の方への挨拶も業者がやってくれた。散水もしっかり行って、ホコリの苦情は一件もなかった。
更地になった日、あなたは実家のあった場所に立った。
何もない。母のソファも、食器棚も、庭の雑草も、もうない。
ただ、きれいに整地された土が広がっている。そして、空が広かった。
家があった頃は見えなかった空が、こんなに広かったのか。
寂しさはあった。でも、不思議と清々しかった。
3年間、「いつかやらなきゃ」と思い続けてきた重荷が、肩から降りた気がした。
来年からは、固定資産税の通知は届かない。草刈りのために車で1時間半かけて通うこともない。近所の方に申し訳ない思いをすることもない。
夫に電話した。
「終わったよ」
「そうかい。よかったべさ」
もしあなたが、空き家の鍵を握ったまま動けないなら
親が亡くなって、実家が空き家になった。年に数回通って、草を刈って、空気を入れ替えて。でも家はどんどん傷んでいく。固定資産税も払い続けている。
「壊さなきゃ」とわかっている。でも、費用がいくらかかるのかわからなくて、怖くて調べられない。気持ちの整理もつかない。
もしそんなあなたがいるなら、一つだけ知っておいてほしい。
解体費用は、複数社を比較すれば、想像より安くなることが多い。自治体の補助金が使えるケースもある。エリア専任の担当者が窓口になってくれるサービスを使えば、業者からの電話攻勢もない。完工保証もついている。
調べるだけなら、無料。金額を知ったからといって、すぐに壊す必要はない。でも、金額を知れば、「いつか」が「今年中に」に変わるかもしれない。
先延ばしにしている間にも、家は傷み、固定資産税は積み上がっていく。動くなら、一日でも早いほうが、結果的にお金もかからない。
「いつか」を「今日」に変えるのは、金額を知ることから
※完全無料。補助金申請サポートも対応
実家の玄関の鍵を開けて、冷たい空気が流れ出してきたあの日。
今、同じ場所に立つと、空が見える。母が座っていたソファの場所に、風が吹いている。
55歳。母の家を壊すことは、母の記憶を壊すことではなかった。母がここで過ごした年月は、更地の上にも、自分の中にも、ちゃんと残っている。

