54歳、離婚して10年。「老後は自分で守る」と買った投資マンションが、重荷になっていた。

登場人物

雅子(まさこ)、54歳。滋賀県大津市在住の会社員。離婚して10年、一人で生きてきた。42歳のとき「老後は自分で守るしかない」と思い、都内のワンルームマンションを購入した。毎月家賃は入るが、管理費・修繕積立金・固定資産税を引くと手残りはほとんどない。先月、入居者が退去した。空室になったマンションを前に「このまま持ち続けていいのか」という問いが、初めて本物になった。


先月、入居者から退去の連絡が来た。

メールを読んだとき、雅子の中で何かが静かに傾いた。退去そのものは想定していた。


でも、次の入居者が見つかるまでの空白、管理会社とのやり取り、修繕が必要になったときの費用。


そういうことを全部一人で考え続けてきた12年間の重さが、その一通のメールで急に肩にのしかかってきた気がした。

42歳のとき、「老後は自分で守る」と決めた

離婚したのは、44歳のときだった。子どもはいなかった。財産分与を終えて、一人で大津のマンションに戻った夜、雅子は電卓を叩いた。


年金の見込み額、今の貯金残高、定年までの残り年数。数字を並べると、老後の輪郭がぼんやりと見えた。そしてそれは、思っていたより心もとなかった。

翌年、不動産投資のセミナーに参加した。講師の言葉は説得力があった。


「毎月安定した家賃収入が入る。ローンを返し終えれば、それが私的年金になる」。雅子は、都内の中古ワンルームマンションを購入した。価格は1,800万円。35年ローンを組んだ。毎月の家賃収入は約7万円。


管理費、修繕積立金、固定資産税を引くと、手残りは月に1万円にも満たなかったが、「長期で見れば資産になる」と信じていた。

12年間、一人で管理し続けた

入居者が変わるたびに、管理会社から連絡が来る。退去後のクリーニング費用、クロスの張り替え、次の入居者が決まるまでの空室期間。最初の空室は2ヶ月続いた。


その間、ローンだけが出ていき、家賃収入はなかった。「こういうリスクがある」とセミナーで聞いていたはずなのに、実際に体験すると、思っていたより胃に来た。

5年前には、給湯器が壊れた。交換費用は20万円。「オーナー負担になります」と管理会社から言われたとき、雅子は少しの間、画面を見つめた。投資マンションとは、こういうものだと頭ではわかっていた。


でも、12年間一人で抱えてきた積み重ねは、気がつかないうちに重くなっていた。

定年まで、あと10年。ローンの残債は、まだ1,200万円ある。

「売る」という選択肢が、本物になった夜

入居者が退去したその夜、雅子はソファに座って、ローンの残高と家賃収入の収支を改めて計算した。定年まで持ち続けた場合と、今売却した場合。どちらが自分の老後にとって有利なのか。数字を並べていくうちに、「売る」という選択肢が、初めて具体的な形になった。

でも、誰に相談すればいいのかがわからなかった。不動産会社に連絡したら、しつこい営業電話が来るのではないか。一括査定サイトに登録したら、何社もの業者から同時に連絡が来て、対応しきれなくなるのではないか。


一人で全部判断しなければいけないのに、情報が多すぎて、どこから動けばいいのかわからなかった。

スマホで「投資マンション 売却 一人 相談」と打ち込んで、調べ始めた。


いくつかのサイトを読んでいくうちに、気になる言葉に出会った。「コンシェルジュが不動産会社とのやり取りを代行してくれる」「お客様の個人情報は不動産会社に渡らない」。


複数の業者から同時に電話が来るのではなく、コンシェルジュが間に入って、最も良い条件を引き出してくれる。査定は無料。

「これなら、一人でも動ける」と思った。

雅子が見つけたのは、ここだった

※完全無料。個人情報は不動産会社に渡らない

コンシェルジュが、全部引き受けてくれた

問い合わせフォームに入力した。物件の場所、購入価格、ローン残債、今の状況。翌日、コンシェルジュから連絡が来た。押しつけがましい雰囲気はなく、「まず現状を教えていただけますか」と静かに聞いてくれた。

雅子は、12年間のことを話した。42歳で買ったこと。離婚後に一人で管理してきたこと。定年が近づいて、このまま持ち続けることへの不安が大きくなってきたこと。コンシェルジュは遮らずに聞いて、「今の市場状況からすると、売却のタイミングとして悪くないと思います」と言った。


その言葉が、ずっと一人で抱えてきた問いへの、最初の答えだった。

そこから先は、コンシェルジュが動いてくれた。複数の不動産会社に物件情報だけを伝えて、各社の査定額を集めてきてくれた。雅子のもとには、コンシェルジュからの報告だけが届いた。複数の業者から電話が来ることもなく、しつこい営業もなかった。提示された査定額の中で最も高い条件を選んで、売却の手続きが始まった。

もしあなたも、一人で抱えているなら

投資マンションを持っているけれど、管理の手間が重くなってきた。空室のたびに胃が痛くなる。定年後のことを考えると、売却してまとまった資金にしたい。でも、どこに相談すればいいのかわからない。一括査定に登録したら、何社もから電話が来そうで踏み出せない。

そのまま一人で抱え続けなくていい。コンシェルジュが間に入ってくれるから、個人情報が複数の業者に渡ることもなく、しつこい電話が来ることもない。査定は無料で、話を聞くだけでも構わない。一人で動き始めることへの不安が、少しだけ軽くなる場所がある。

一人で抱えなくていい。まず話を聞いてもらうだけでいい

※早ければ数日で売却可能

売却が完了したのは、退去の連絡から3ヶ月後だった。ローンが完済され、手元に残った資金を老後の口座に移したとき、雅子はしばらくスマホの画面を見ていた。

42歳のあの夜、電卓を叩きながら「老後は自分で守る」と決めた。その判断は間違っていなかったと今でも思っている。ただ、守り方は変わっていい。


12年間持ち続けたマンションを手放すことが、老後を守る次の一手になった。

54歳。一人で生きることへの不安は、消えない。でも、動き方を知れば、怖くなくなる。