運営者プロフィール

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このサイトを作った理由

ある夜、スマホで「50代 これから どうする」と打ち込んだ。

まだ50代ではない。でも、気づけばその入り口は、すぐそこまで来ていた。職場で定年を迎えていく先輩たちの背中。自分の肩や腰が、若い頃とは違う返事をするようになったこと。そして、もう会うことのできない両親の声を、ときどき夜に思い出すこと。

検索結果に出てきたのは、専門用語で埋め尽くされたマネー記事と、若い人が書いた転職ノウハウと、どこか他人事のような終活ガイドだった。どれも読んでいて、胸のあたりに落ちてこなかった。

画面の暗い背景に自分の顔がぼんやり映っているのを見つめながら、思った。数年後の自分が、夜にこの検索をするとき、読みたいと思えるものを、今のうちに書き残しておこう。

このサイトは、そのとき胸の中に生まれた小さな灯りから始まりました。

両親を見送って、考えたこと

私はすでに、両親を見送っています。

父は事故で突然に。母は癌で、少しずつ時間をかけて。二人の見送り方は違いましたが、どちらも「もっと早く、こういうことを知っておけばよかった」と思う場面の連続でした。

介護のこと。医療のこと。相続のこと。葬儀のこと。お墓のこと。生前にもっと話しておけばよかった言葉のこと。親が元気だったころには想像もしていなかった手続きと選択が、次々に目の前にやってきました。

そのとき、同じ経験をすでに通ってきた誰かの言葉が、どれほど支えになったか。逆に、どこにもそんな言葉が見つからなかったとき、どれほど孤独だったか。

50代の多くの方が、今まさにご両親の介護や看取りの渦中にいらっしゃると思います。あるいは、これからその時期を迎えようとしていらっしゃる。少しだけ先にその道を通った者として、私が感じたこと・調べたこと・整理したことを、このサイトで残していきたいと思っています。

「50代の道しるべ」について

書き始めたときは、数年後の自分のためのメモでした。

50代になる前に、あらかじめ道を調べておく。退職金のこと、身体のこと、仕事のこと、保険のこと、住まいのこと、学びのこと、恋愛のこと、自分自身の終活のこと。未来の自分が迷子にならないように、先に道しるべを書いておく、そんな気持ちでした。

でも、記事を書いていくうちに、気持ちが少しずつ変わっていきました。

今まさに50代を歩いている人たちがいる。同じ夜に、同じ検索窓に、同じ言葉を打ち込んでいる誰かがいる。その人たちに向けて、少しでも胸に落ちる言葉を残せないだろうか。先を歩く背中を追いかけながら、その背中に届く言葉を。

このサイトの記事は、そのほとんどが物語の形を取っています。制度の解説ではなく、手続きのマニュアルでもなく、一人の50代の誰かの夜や朝や食卓を、静かに描いた物語として。

両親を見送ったとき、世の中には情報があふれていました。介護保険の仕組み、相続の手順、葬儀の相場。どれも正しくて、どれも必要なものでした。でも、ベッドの横で母の手を握っていた夜、父の知らせを受けて立ち尽くしていた朝、本当に支えになったのはそういう情報ではありませんでした。同じような夜を過ごした誰かの、小さな物語の一行だったのです。

物語にしか運べないものがある。情報は頭に届くけれど、物語は胸に届く。あの夜の自分に届けたかったのは、情報ではなく、物語でした。

だからこのサイトは、「あなた」一人に語りかける物語の場所にしました。

読んでくれた方が、「ああ、自分のことだ」と胸の奥で小さくうなずいてくれたら。「自分だけじゃなかったんだ」と、夜の布団の中で少しだけ息を吐いてくれたら。

それだけで、このサイトを作った意味があると思っています。

運営者について

私自身は、まもなく50代を迎える立場です。

特別な資格も、華々しい肩書きもありません。あるのは、両親を見送った経験と、これから50代を生きていく一人の人間としての、静かな覚悟だけです。

だから記事を書くときは、いつも自分に問いかけます。「これは、あの夜の自分が読みたかった言葉だろうか」と。「これは、母のベッドのそばで、あるいは父の知らせを受けた日の自分が、そっと支えにできた物語だろうか」と。

紹介している制度やサービスは、できる限り公式情報や信頼できるデータに当たった上で書いています。ただ、専門的な判断が必要な場面では、必ず専門家にご相談いただくようお願いいたします。

大切にしていること

このサイトには、書き始めたときに自分と交わした三つの約束があります。

「あなた」に向けて書くこと

不特定多数の誰かではなく、画面の向こうにいる、一人のあなたに語りかけるように。どこかの誰かに届くのではなく、今まさに読んでいるあなたの胸に届くように。

正直であること

「必ずうまくいきます」とは書きません。「これさえやれば大丈夫」とも書きません。不安は不安として認めたうえで、それでもできることを、一緒に考えていきたいと思っています。

押し付けないこと

「こうすべき」と決めつける言葉を選びません。「こういう選択肢もありますよ」と、いくつかの扉をそっと開けておく。どの扉を選ぶかを決めるのは、いつもあなた自身です。

お問い合わせ

ご質問やご感想がありましたら、お気軽にお声がけください。一人の読者の声が、次の物語を書く灯りになります。

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50代の道しるべ運営者

柳下正信(やぎした まさのぶ)
埼玉県出身・50代手前の若輩者です。

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