ストーリー






”和多志が初めて出会った治療家は母でした”







2020年、和多志が治療家を志した時から
今日まで、人の身体を”治す”術を学んできました。







神の手と呼ばれる先生方の治療方法や
あらゆる治療の理論、あらゆる治療哲学を学んでいく中で







辿り着いた宇宙の法則







それは人を治すことができるのは
唯一”愛”だけだと言うこと。







それは幼い頃
和多志が熱を出し寝込んでいると







母は
黙って足元に座り







いつも脚をさすってくれました。







さすってくれた
その手が温かくて







和多志はきまって
うとうと寝てしまうのです。







しばらくして目を覚ますと







母はまだ
脚をさすっていました。







気がつくと熱は下がり
身体が楽になっていたのを
今でもよく思い出します。










2019年
母は悪性のリンパ腫になりました。











母の左脚には水がたまり
左脚が何倍にもなるくらい浮腫んでいました。







その時、和多志はまだ治療家ではなく
母に何をしてあげたらいいのか分かりませんでした。







母の病室に泊まった夜







ベッドで横になる
母の優しい寝顔を眺めながら







和多志は
母の脚をさすりました。







母の脚がすこしでも
楽になってほしくて







夜の間
ずっと脚をさすりました。













あの日の母の様に。


















2019年10月
母は他界しました。


















”母はいつも和多志を治してくれました”







あの日の
母の手の温もり







あの日の
母の眼差し







それは
広大な海原のような







どこまでも続く
透き通った空のような







ぽかぽかと温かい大地のような







まるで無限に溢れ出るような







無垢の”愛”でした。







和多志が治療家を志した時
最初に浮かんだ理想の治療家はあの日の母でした。



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